山陽電気鉄道は,3000系の代替として,新形車両6000系を導入すると発表した.5030系以来19年ぶりの新形車両となる.
6000系は,「環境にやさしく,安全・快適な車内空間の提供」をコンセプトととし,1編成3両(Mc+T+Mc)編成.普通列車運用から2編成を連結した直通特急運用まで,幅広く対応する.車体はアルミニウム合金製で,コーポレートカラーの「赤」を継承し,より深みある「イノセントレッド」を採用すること.側面のドア横には,朝日をイメージしたオレンジのグラデーションを配したデザインとする.
回生ブレーキの使用範囲を拡大したVVVFインバータ制御装置を採用し,前照灯や室内灯を含むすべての照明装置をLED化する.省エネ化で既存3000系に比べ,電力量を40%削減する.全閉外扇形誘導電動機の採用により,モータ駆動音を低減する.
車内は,ガラス仕切板などを採用し,開放感のあるクリアでスマートな印象とする.座席シートは,外観と調和させた「赤」を用い,柄模様には兵庫県花である「ノジギク」を採用.車いす・ベビーカースペースを全車両に設け,優先座席の明確化のため,シートを青色,つり輪をオレンジ色とする.出入口をわかりやすくするため,誘導鈴とドア開閉予告灯をすべての出入口に設けるほか,LCD車内案内表示器を1両に3ヵ所設け,行先・駅名マップ・乗換案内・ドア開方向などの情報を提供する.
6000系は,2015(平成27)年度は3連2本が導入される予定.
写真:山陽電鉄6000系の外観イメージと車内イメージ(山陽電鉄のニュースリリースから)