JR九州は,2015(平成27)年夏から新しいD&S(デザイン&ストーリー)列車の運転を開始すると発表した.
1906(明治39)年に九州鉄道がブリル社に発注し,一度も営業運転されぬまま日本各地に分散し,廃車となった幻の豪華客車「或る列車」の模型をもとに,1分の1サイズの「或る列車」として製作される.「或る列車」の模型は横浜市の原鉄道模型博物館を開設した,故原信太郎氏が制作したもので,原鉄道模型博物館副館長の原健人氏の監修のもと,ドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治氏がデザイン・設計を担当する.
気動車2両編成を改造し,テーブル席をメインに,サービスカウンターを設置.車内は,地元の食材を使用したスイーツを楽しむことができる.2015(平成27)年夏から久大本線・大村線で,土曜・休日および夏休み・春休み・ゴールデンウィークなどに運転される予定.
写真:JR九州が導入する新しいD&S(デザイン&ストーリー)列車のイメージ(JR九州のニュースリリースから)