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特集 新幹線最前線2025
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阪急,1000系・1300系を導入

阪急,1000系・1300系を導入

阪急電鉄では新形通勤車両として,神戸・宝塚線に1000系,京都線に1300系を導入し,2013(平成25)年秋以降から運用を開始すると発表した.
 走行装置に全閉式高効率主電動機,低騒音形駆動装置,フラット防止機能付きブレーキシステムを採用することにより,車内外の騒音低減を図る.高効率な車両機器を採用するほか,前照灯を含むすべての照明機器をLED化し,既存車両と比較して約50%,9000系・9300系と比較しても約20%の消費エネルギーの削減を達成する.
 9000系・9300系と同様にアルミダブルスキン構造の車体を採用し,さらに車体正面の強度向上のため,ダブルスキン部の拡大や梁の追加などを行なう.外観は,マルーンとアイボリーの車体色を継承しながらも,前照灯を一体的に見せることにより,すっきりとした印象となる.また,前面ガラス上部と標識灯下部のカーブのバランスを取り,新しさを感じるデザインとする.
 内装は,木目調の化粧板やゴールデンオリーブ色のロングシートといった阪急車両の伝統を踏襲する.急ブレーキ時に,乗客と車内設備または乗客同士の2次的衝突を防止するために,座席端部仕切り板を大形化し,側入口部には握り棒を設置する.車内設備においても,極力角部が出ないよう安全性に配慮した設計とする.各車両に車椅子スペース,転落防止ほろ,扉開閉予告灯,車内案内表示器を設備し,車椅子スペースは動線を考慮しスペースの拡大を図る.また,車内案内表示器については,32インチハーフサイズの大形液晶ディスプレイ(フルハイビジョン対応)を採用し,視認性を高めサービスを充実する.

画像:阪急1000系のイメージパース(上:外観,下:内装.2枚とも阪急電鉄のニュースリリースから)

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