本年,平成29年にその開業から80周年を迎える飯田線の全容を紹介する一冊が本書で,その前半は,飯田線の建設に尽力した川村カ子ト(カネト)氏に関する記録,後半は,飯田線の沿線の紹介といった2部構成になっています.それぞれ太田氏,神川氏が執筆を担当し,飯田線を知るうえで欠かすことのできない情報が盛り込まれています.ちなみに,筆者は両者ともに飯田線の沿線で長らく暮らした経験を持つ,地元愛にあふれた方々で,当地で生活していたからこそ得ることのできた知識が多数記載されています.青春18きっぷで飯田線の秘境駅をめぐる旅を計画されている方も多数おられると思いますが,お出かけの前に本書に目を通しておくと,現地でより充実した体験ができるはずです.
著者 | 太田朋子・神川靖子(共著) |
発行 | 新評論 |
仕様 | 四六判 260ページ |
定価 | 本体2000円+税 |
発売日 | 2017年7月 7日 |
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