鉄道ファン2024年6月号(通巻758号)
『鉄道ファン』2024年6月号
2024年4月19日発売
定価1250円(税込)

RM LIBRARY 187 名鉄木造車鋼体化の系譜 ―3700系誕生まで―

名鉄木造車鋼体化の系譜

名古屋鉄道は,明治,大正の時代に創業した多くの会社をルーツとした路線から成っており,昭和30年代には,それら各社から引き継がれた木造車が多く残っていました. 車両の近代化を急いだ当時の名古屋鉄道車両部は,高性能車5000系(初代)が登場する前の車両の状態を克明に調査,それらのとう汰の計画を検討,進言した資料『車両の現状と車両の淘汰について』を作成したようですが,これを同社の鉄道部長も務められた本書の著者が発見,これらの車両の貴重な写真や資料も氏の人脈により集まり,それらからまとめられたものが本書です.名古屋鉄道の鉄道線に在籍していた多種多様の木造車,半鋼製車のラインナップ,そして車両の近代化の過程がよくわかり,さらに,木造車などの機器流用車である3700系,3730系,3770系,3780系についても振り返っています.現場に務めていた筆者ならではのエピソードも盛り込まれ,これは私鉄の愛好者には,逃すことのできない資料であると言うことができます.

著者清水 武
発行ネコ・パブリッシング
仕様B5判 48ページ
定価本体1250円+税
発売日2015年2月20日
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