集団就職とは何であったか ―〈金の卵〉の時空間―

集団就職とは何であったか

関西学院大学研究叢書 第176編.
集団就職とは,一般的には,高度経済成長の時期に広く日本で行なわれていた労働力の調達のための制度と考えられています.しかしながら,実際には,高度経済成長より前からあり,しかも日本国内だけでなく外国から労働力が調達されていたことが,本書で明らかになっているのです.さらに,本書では,集団就職の実像に迫るべく,新聞をはじめとする各種の資料から丹念な検討がなされています.集団就職に関しては,残された資料が少なく,本書はすでに埋もれてしまった歴史の断面に光を当てた労作の書として,みなさんにお薦めします.集団就職が行なわれていた時期を実際に経験された方でも,本書を読むと,これに関して新たな理解が得られるのではないでしょうか.ちなみに,このなかの第4章には,戦後の就職列車の展開が詳しくわかるようになっていることを,ここでお知らせしておきましょう.

著者山口 覚
発行ミネルヴァ書房
仕様A5判(上製) 404ページ
定価本体4800円+税
発売日2016年1月15日
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