緻密な取材により，世界的なトンネル難工事とされる丹那トンネル（東海道本線熱海—函南間．7804m）と鍋立山トンネル（北越急行線まつだい—ほくほく大島間．9116m）の2件に注目した，トンネル工事のドキュメンタリーです．丹那トンネルは着工から開通まで16年，鍋立山は21年もの長期間を有し，とくに後者は，青函トンネルやドーバートンネルといった世界屈指の長大海底トンネルをもしのぐ難工事として専門家に知られているところです．めまぐるしく変化する工事状況が目の当たりになり，いつのまにか工事関係者の一員となって，熟読してしまう一冊として，お勧めします．

著者	峯﨑 淳
発行	交通新聞社
仕様	新書判 224ページ
定価	本体800円＋税
発売日	2011年10月14日
購入する	交通新聞社新書 035 「動く大地」の鉄道トンネル —世紀の難関「丹那」「鍋立山」を掘り抜いた魂—をamazon.co.jpで購入する

鉄道ファン2012年2月号掲載｜ 交通新聞社の記事一覧