著者は国鉄工作局での車両設計から,国鉄民営化後はJR九州の社長,会長としてご活躍された車両の専門家であることは,ご存知のとおりです.その石井さんが実体験を盛り込みながら,わが国の鉄道界が経験し,歩み続けた戦争中から戦後の15年間に及ぶ極限までの対応と,前進の努力ぶりを掘り起こすといった,有意義な内容の一冊を上梓されました.ここに記録としてまとめられた歴史的事実の数々は,このたびの東日本大震災でもたらされた大被害からの復旧復興にとっても,何らかの示唆と教訓を得るものとして,まことに時宜を得たものではないでしょうか.多くの方々に目を通して欲しい決定本です.
著者 | 石井幸孝 |
発行 | JTBパブリッシング |
仕様 | A5判 194ページ |
定価 | 本体2300円+税 |
発売日 | 2011年9月30日 |
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