「秘境駅訪問家」の牛山隆信氏の新作は,なんと秘境駅や路線の跡を探訪するという内容,つまり,廃止になった秘境駅や路線のその後を観察するもので,もはや列車でさえも到達することができなくなった場所を目指し,やぶを分け入り,川を渡り,氏を乗せた自動車が山道で脱輪,谷底に落ちかけるなど,まさに冒険家顔負けの命がけの行路であったとのことです.その訪問地は,もはや廃止から20年以上経過した場所も多く,次の各所が含まれています.根室本線(狩勝旧線),白糠線の北進駅,夕張線の登川駅,赤谷線の東赤谷駅,飯田線の遠山口駅,神戸電鉄新有馬駅,土讃線の笹場信号場,山野線(大川ループ)などなど,この例を見ただけでもゾクゾクとする地点ばかりです.ご自身が実際に行くかどうかは別にして,本書は,探訪記としても読みごたえが十分であるもので,さらに,カラー写真も多数含まれており各地の状況が一目瞭然となっています.
著者 | 牛山隆信 |
発行 | 自由国民社 |
仕様 | A5判 144ページ |
定価 | 本体1400円+税 |
発売日 | 2017年7月 6日 |
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