判事として活躍されてきた著者が,氏の少年時代以後の実体験や思い出をもとに,戦前,戦後の鉄道の姿を語り, 未来の鉄道を展望するといった,歴史書です.細かな洞察力と記憶力をもとに戦前戦中の鉄道を振り返るページには臨場感があふれ,原爆が投下された直後に長崎に向けて運転された救援列車の話には,当時の悲さんな情景が浮き彫りにされています.戦争の悲さんさを今に伝える語り部としても,本書の意義があります.
著者 | ゆたかはじめ |
発行 | 弦書房 |
仕様 | 四六判 212ページ |
定価 | 本体1800円+税 |
発売日 | 2015年5月22日 |
購入する |