とれいん増刊.本書は,蒸気機関車の活躍ぶりを今に伝える貴重な写真を中心として構成されている『季刊 蒸機の時代』の最新刊にあたる一冊で,特集を「昭和30年代の関東の蒸機」として,昭和30年前後,横浜機関区,飯田町機関区,田端機関区,尾久機関区,大宮機関区,品川機関区,浜川崎機関区,小山機関区などに在籍していた蒸気機関車の活躍ぶりをなつかしむことができます.当時は,まだ各地で古典的な蒸気機関車も現役で活躍しており,現在と比べると隔世の感を禁じ得ない光景のなかで活躍するその姿に,思わずくぎ付けになってしまいます.本巻では,そのほかにも,中央本線のうち「中央西線」とも呼ばれる区間で奮闘を見せたD51形について,現役だったころの姿と静態保存されている最近の姿をみごとに対比させたページも,ぜひご覧ください.最後は,スイスのチューリヒとイタリアのミラノとを結んでいる幹線の真ん中に位置するゴッダルト峠を行く蒸気列車をともなう光景を,カラー写真により存分に味わっていただくことができます.今号も,とくに蒸気機関車の愛好者のみなさんが見逃すことのできない一冊に仕上がっています.
発行 | エリエイ プレス・アイゼンバーン |
仕様 | A4変形判横形 88ページ |
定価 | 本体3000円+税 |
発売日 | 2018年12月21日 |
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