投稿募集よくあるご質問と答え|カラープロファイルに関するQ&A

Q:カラープロファイルって何ですか?

カラープロファイルによる色空間の違い

A:カラープロファイルはデジタルカメラやプリンタ,パソコンのモニタなど,それぞれの機器が再現可能なカラーの範囲や特性の情報を記録したもので,機器が異なっていても可能な限り同じ色を再現できるよう,他の機器に必要な情報を橋渡しするものです.

Q:sRGBって何ですか?

A:sRGBは国際的な標準規格として定められた汎用性に重きを置いた色空間の規格です.頭文字のsはスタンダードを意味しますが,高品位な写真向けのカラープリンタや本誌のような商業印刷物の色の再現域は十分にカバーすることができないため,sRGBは本誌の投稿にあまり適しているとは言えません.

Q:Adobe RGBって何ですか?

A:Adobe RGBはアドビ社が定めた独自規格の色空間ですが,sRGBよりも色域が十分に広く,高品位な写真向けプリンタや商業印刷のカラー再現域もしっかりカバーしており,もちろん本誌の投稿にも最も適しています.そうした高品位な写真向けの用途ではすっかりスタンダードな色空間の規格となっています.ただ,sRGBにしか対応していないパソコン用モニタではAdobe RGBの広い色域を十分に表示することができません.そのため,Adobe RGB本来の色をモニタ上で忠実に再現するにはAdobe RGB対応のモニタが必須となります.

Q:Adobe RGBが色空間として優れているのはわかりましたが,sRGBは使ってはいけないのでしょうか?

A:もちろんご自身の用途に応じて選んでいただいて構いません.ただ,色域の広さはAdobe RGB>sRGBですし,なおかつ不可逆です.つまりAdobe RGBの画像をsRGBに変換することは問題ありませんが,逆にsRGBの画像をAdobe RGBに変換した場合は,最初からAdobe RGBで撮影した画像と同じ状態に戻ることはできません.こうした理由から,JPEGモードでの撮影の場合はまずAdobe RGBの色空間で撮影しておき,必要に応じてsRGBなどほかの色空間に変換する運用が理想的と言えるでしょう.ただ,ご使用のパソコンの写真向けソフトがカラープロファイルの埋め込みや変換に対応している必要がありますので,説明書などでご確認下さい.