つりかけ博物館
鉄道ファン2008年1月号から掲載している「つりかけ博物館」では,皆さんに今まで見たことのない視点からつりかけ電車の仕組みをご覧いただき,その背景や歴史を探っていきます.
つりかけ音を早回しで聴くと?
つりかけの音が好き,という方はたくさんおられるでしょうが,「つりかけの音」,あれはいったい何の音なのでしょう?
一つ,実験をしてみましょう.まず,音源A「5050.mp3(MP3ファイル:3.4MB)」を聞いてみてください.これは,今は亡きつりかけ電車,東武鉄道5050系の音です.次に,音源B「ultraturikake.mp3(MP3ファイル:1.1MB)」をお聞きください.
実は,この音源Bは,先の音源Aを約3倍,早回しにしたものなのです.音源Bの後半,17秒あたりから,激しく発せられている「ギュォォォォォン」という音に,何か思い当たりませんか?
これは,皆さんがよくご存知のJR東日本E231系や東武鉄道8000系といった,カルダン駆動車のモータ音にそっくりです.つりかけ電車特有のうなるような重い音はせず,軽快な音になります.
なぜ,つりかけ音を早回しにすると,新形電車とそっくりな音になってしまうのでしょうか?
その答えは鉄道ファン2008年5月号P117をご覧ください.
西鉄宮地岳線のモ309サウンドデータ
誌面では音について語り切れませんので,つりかけ電車の音源を用意してみました.平成19年3月末に部分廃止された際に引退した西鉄宮地岳線(現在は貝塚線)のモ309の音です.
西鉄宮地岳線のモ309サウンドデータ(WAVファイル:14.6MB)
鉄道ファン2008年1月号P105にあります解説をご覧になりますと,さらにお楽しみいただけます.