小田急電鉄は,2018(平成30)年3月中旬に,小田原線代々木上原—登戸間の複々線全面使用を開始するとともに,ダイヤ改正を実施すると発表した.
今回のダイヤ改正では,「快速急行」が新たに登戸に停車し,多摩線への運転開始する.また,停車駅の少ない「通勤急行」と,経堂停車の「通勤準急」を新設(平日朝の通勤時間帯に上り方向へ運転)するほか,「準急」が新たに千歳船橋,祖師ヶ谷大蔵,狛江に停車する.さらに,特急ロマンスカーについても“モーニングウェイ”・“メトロモーニングウェイ”・“メトロえのしま”が新設される.
平日朝の通勤時間帯の上り(新宿方面)については,列車増発(105本運転,21本増)で混雑緩和するほか,「快速急行」を28本運転(25本増)し,「通勤急行」・「通勤準急」を新設して所要時間の短縮を図る.また,乗換えなしで都心方面へ行けるよう,東京メトロ千代田線直通の「急行」・「通勤準急」・「準急」・「各駅停車」を28本運転(17本増),多摩線からの新宿直通「通勤急行」・「急行」を13本新設,江ノ島線から新宿直通の「快速急行」を15本運転(これまでは「急行」9本,「快速急行」1本運転)する.また,小田急多摩センター始発「通勤急行」を6本新設し,藤沢・海老名・向ヶ丘遊園・成城学園前始発の列車を増加させ,着席での通勤機会を増やす.
朝方のロマンスカーである“モーニングウェイ”・“メトロモーニングウェイ”は11本運転(4本増)し,新たに海老名に7本が停車するほか,藤沢・大和・秦野・本厚木・相模大野・町田・新百合ヶ丘の停車本数が倍増となる.
平日夕方から夜にかけて通勤時間帯下り(町田方面,千代田線直通列車含む)では,176本運転(39本増),ロマンスカーを24本運転(1本増)するほか,「快速急行」を35本運転(28本増)し,そのうち,多摩線への直通列車と「快速急行」を新たに11本運転する.また,東京メトロ千代田線から直通列車を45本運転(24本増)する.
日中は,向ヶ丘遊園から東京メトロ千代田線まで直通する「準急」と,唐木田—新宿間を直通する「急行」を新設する.
土休日については,“スーパーはこね”の時間短縮を図り,新宿—小田原間が最速59分(5分短縮),新宿—箱根湯本間が最速73分(9分短縮)となるほか,北千住—片瀬江ノ島間に“メトロえのしま”が新設される.
このほか新宿—片瀬江ノ島の「快速急行」を83本運転(現行2本)し,さらに,初電の繰り上げ・終電の繰り下げなど輸送サービス全般の改善を図る.
今回のダイヤ改正の実施日については,今後発表される予定.