鉄道ファン2026年10月号(通巻786号)
『鉄道ファン』2026年10月号
2026年8月20日発売
定価1300円(税込)

ことでん,全国初の「デジタル券売機」の運用を9月1日から開始

ことでん,全国初の「デジタル券売機」の運用を9月1日から開始

高松琴平電気鉄道(ことでん)とレシップは,WEBアプリ形モバイルチケットシステム「QUICK TRIP Ticket」を活用した「ことでんデジタル券売機」を,2026(令和8)年9月1日(火)から導入すると発表した.地方鉄道において,無人駅の物理的な券売機を廃止し,専用アプリ不要のWEBチケットへ全面的に移行する取組は全国初の事例となる.

 近年,地方鉄道では老朽化した券売機の更新や維持管理コストが大きな経営課題となっていることから,ことでんでは一部の主要駅を除く自動券売機(物理券売機)を順次廃止することを決定した.
 レシップが提供するデジタルチケットシステムへの刷新により,大幅な運用コスト削減を図り,地域交通インフラの持続可能な仕組みとしての定着を目指す.
 本システムは,専用アプリのダウンロードを必要としないWEBベースの仕組みであり,高い利便性を追求している.利用者は駅に設置されたQRコードを自身のスマートフォンで読み取るだけで,ブラウザ上で即座に決済・発行が可能となる.また,不正利用や誤購入を防ぐため,特定のQRコードを経由した場合に限り,該当する駅から乗車する切符が購入できるという「駅限定」の制御を行なう.

ことでん,全国初の「デジタル券売機」の運用を9月1日から開始

 対応言語は,日本語のほか英語,中国語(繁体字・簡体字),韓国語,ベトナム語,タイ語,インドネシア語の7言語8標記で,訪日外国人旅行者も円滑に利用できる体制を整えている.チケットの提示方式には,スマートフォンの画面を乗務員や駅係員へ提示する「見せ券方式」を採用し,従来の紙の切符と同様の直感的な運用を維持する.
 なお,スマートフォンを持たない利用客や,乗車時にサポートが必要な客に対しては,これまで通り駅係員や乗務員への申し出または集札箱を利用する方法で対応する.
 ことでんは,身体的配慮が必要な利用客への案内について,公式WEBサイトで詳細を公開している.

画像はすべてレシップ提供

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