鉄道ファン2026年8月号(通巻784号)
『鉄道ファン』2026年8月号
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小田急,AIを活用した踏切画像解析システムを導入

小田急,AIを活用した踏切画像解析システムを導入

▲AIが踏切内の歩行者を検知しているようす(イメージ)

小田急電鉄は,踏切内における歩行者や自転車などの取り残しを人工知能(AI)で検知し,列車を停止させる「AI踏切画像解析システム」を2026(令和8)年6月24日(水)から導入すると発表した.

 小田急電鉄の踏切には,従来から警報機や遮断桿,非常ボタン,特殊信号発光機,安全確認用カメラが全箇所に整備されている.また,主要な踏切にはレーザー光で自動車の立ち往生を検知する踏切障害物検知装置が設置されているが,新システムは歩行者,自転車,バイクの検知に特化したものである.
 本システムは,名鉄EIエンジニア,トヨタシステムズ,東邦電機工業の3社が共同開発し,2023(令和5)年1月からの実証実験を経て実用化された.実証実験では,夜間や降雨時といった環境変化における検知精度の向上が図られている.

小田急,AIを活用した踏切画像解析システムを導入

▲左から安全確認用カメラ/非常ボタン/特殊信号発光機

 新システムでは,既設の安全確認用カメラの映像をAIがリアルタイムで解析し,車いす利用者を含む歩行者,自転車,バイクなどを識別して追跡する.
 遮断桿が下りた後に対象が踏切内に取り残されていることを検知した場合,信号設備と連動して接近する列車に対し停止のためのブレーキを動作させる信号を送信するとともに,踏切の特殊信号発光機を点灯させ,列車の乗務員に危険を通知する措置が自動で取られる.なお,踏切内の取り残しが解消された場合は,これらの措置は自動で解除される.

小田急,AIを活用した踏切画像解析システムを導入

▲AI踏切画像解析システム」の仕組み(イメージ)

 踏切障害物検知装置が未設置であった小田原線の南新宿2号踏切のほか,南新宿4号踏切,南新宿5号踏切(いずれも南新宿—参宮橋間),向ヶ丘遊園9号踏切(向ヶ丘遊園—生田間)の計4ヵ所で運用を開始し,順次運用の拡大を検討する.
 カメラから取得した映像は踏切内の危険検知のみに使用され,特定個人を識別する目的には利用されない.データは厳正に管理され,1年以内に破棄される.

画像はすべて小田急電鉄提供

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