鉄道ファン2026年7月号(通巻783号)
『鉄道ファン』2026年7月号
2026年5月21日発売
特別定価1400円(税込)

東武野田線,柏—船橋間で2026年度末からワンマン運転を開始へ

東武鉄道80000系

写真:東武鉄道80000系  編集部撮影  南栗橋車両管区七光台支所にて  2025-2-10(取材協力:東武鉄道)

東武鉄道は,野田線(東武アーバンパークライン)の柏—船橋間において,2026(令和8)年度末からワンマン運転を実施すると発表した.

東武野田線,柏—船橋間で2026年度末からワンマン運転を開始へ

▲ワンマン運転対象区間

 これは,少子高齢化や労働人口の減少といった事業環境の変化に対応し,持続可能な鉄道事業の確立と輸送サービスの提供を目指すもの.
 ワンマン運転の対象となるのは,同区間を走行する全列車(臨時列車などの特別な場合を除く)で,車両は5両編成に改造された60000系と80000系が使用される.実施に先立ち,2026(令和8)年10月以降からは乗務員訓練のため,一部の通常列車において運転士がドア扱いを行なう予定.

東武野田線,柏—船橋間で2026年度末からワンマン運転を開始へ

▲可動式ホーム柵(左)と固定式ホーム柵およびホーム監視装置

 ワンマン運転の開始にあたり,駅や車両への安全対策設備の整備を進めている.駅設備においては「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し,2026(令和8)年度末までに対象区間の全駅で可動式または固定式のホーム柵,ホーム監視装置の供用を開始する.ホーム監視装置は,固定式ホーム柵の開口部をセンサで照査し,乗客がホーム端部に近づくと注意喚起放送を流すとともに,列車や駅に通報するもの.また,乗務員の負担軽減と停止精度向上による安定的な列車運行を図るため,同区間に定位置停止制御装置(TASC)を整備する.

東武野田線,柏—船橋間で2026年度末からワンマン運転を開始へ

▲車両側面カメラ(左)と乗降確認モニタ

 車両側の対策としては,側面に搭載されたカメラの映像を運転台のモニタに表示する「乗降確認モニタ(車内ITVモニタ)」が設置される.これにより,運転士は着座した状態で乗客の乗降状態を確認し,ドア扱いを行なう.
 車内における対応としては,対象となるワンマン運転列車には車内防犯カメラを設置する.車内の非常通話装置(非常ボタン)が操作された場合,乗務員が応答できない場合でも一定時間経過後に自動的に運転指令に転送され,乗客が運転指令との間で通話できるシステムを導入する.乗務員が乗務員室から離れる場合などに備え,運転指令から列車へ向けて直接車内放送ができる機能も整備する.

一部画像は東武鉄道ニュースリリースから

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