鉄道ファン2026年6月号(通巻782号)
『鉄道ファン』2026年6月号
2026年4月21日発売
定価1300円(税込)

京急,2026年度の設備投資計画を発表
〜2両編成の1000形を導入〜

京急,2026年度の設備投資計画を発表

▲代替新造車両イメージ

京浜急行電鉄は,2026(令和8)年度の鉄道事業において,総額約449億円の設備投資を行なうと発表した.

 車両については,1000形計24両(4両×4本,2両×4本)を代替新造する.既存車両についても,1000形20両を対象に,車体更新にあわせて車いすやベビーカーに対応した多目的スペースの設置や非常通話装置の増設などを実施する.
 車内の安全性向上を目的として,地上からリアルタイムで映像を確認できる通信機能付き防犯カメラの全車両への設置を本年度中に完了させる.

京急,2026年度の設備投資計画を発表

▲品川駅地平化イメージ

 都市基盤の整備として,引き続き,泉岳寺—新馬場間の連続立体交差事業を進める.この事業は東京都の都市計画事業として同区間を高架化し,3ヵ所の踏切道を除却するとともに,品川駅の地平化と2面4線化を図り,利便性・安全性の高い駅へと再編するもの.2026(令和8)年度は,仮南行線への切替えや駅大屋根の撤去,北品川駅の本設高架橋構築などが予定されている.

京急,2026年度の設備投資計画を発表

▲大森町駅ホームドア

 ホームドアについては,2026(令和8)年度から2028(令和10)年度までにかけては,鮫洲,大森海岸,雑色,弘明寺,横須賀中央,糀谷,大鳥居の各駅など新たに20駅での設置を目指す.このうち,羽田空港第3ターミナル駅2番線のホームドアには,デジタルサイネージを導入する.

京急,2026年度の設備投資計画を発表

▲大規模改良工事中の神奈川新町駅改良後のイメージ

 駅改良工事では,神奈川新町駅の大規模改良に着手し,エレベータやエスカレータの新設とあわせて道路との接続歩道橋なども整備し,駅周辺と一体的な移動円滑化を図る.
 花月総持寺駅では,橋上駅舎の耐震補強工事とあわせて,駅舎のリニューアル,旅客用トイレの新設などを進める.

京急,2026年度の設備投資計画を発表

▲引上線のイメージ

 将来の成長に向けた投資として,航空旅客の増加や羽田空港アクセスの輸送力増強のため,羽田空港第1・第2ターミナル駅において引上線新設と駅改良工事を進める.
 泉岳寺駅については,駅と品川駅北周辺地区が将来の駅周辺地域開発による交流人口の飛躍的な増加が見込まれているため,ホームの拡幅とコンコースの拡張や昇降施設,出入口などの機能強化を行ない,駅の利便性,安全性の向上やバリアフリー化を図る.

京急,2026年度の設備投資計画を発表

▲信号取り扱い自動化イメージ

 鉄道オペレーション変革に向けた取組については,8言語対応の新形自動券売機や精算機の導入に加え,QR乗車券などの次世代システムの検討を段階的に進める.
 技術開発面では,信号取扱業務の自動化拡大による保安度向上を図るほか,ブレーキ時の回生電力を駅舎の照明や空調に活用する「駅舎補助電源装置」を導入し,環境負荷の低減を進める.
 このほか,踏切への高性能な赤外線レーザレーダ設置,駅および車両照明のLED化,高架橋の耐震補強といった多角的な施策を通じ,将来の成長に向けた強固なインフラ構築を目指すとしている.

画像はすべて京浜急行電鉄ニュースリリースから

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