JR東日本は,埼玉県さいたま市の大宮駅西口において,桜木駐車場用地活用事業「(仮称)桜木PPJ」にともなう「ウォーカブル推進計画」を策定した.
本プロジェクトは,JR東日本・大和ハウス工業・大和ハウスリアルティマネジメントの3社により,2025(令和7)年4月から着工しており,さいたま市が設定する滞在快適性等向上区域において,居心地が良く歩きたくなる魅力的なまちづくりを目指す.
本計画の柱となるのは,大宮の鉄道文化を発信する多様なイベントを支援し,地域コミュニティを熟成させるための広場空間の整備である.
敷地内には,かつての寝台特急「カシオペア」を移設展示する「電車広場(仮称)」が設けられる.展示車両には,ひさし屋根が整備されるほか,周囲には見学や休憩が可能なスペース,車両の歴史を学べる解説板などが設置される予定.これにより,敷地に面する工機部通りをより歩くのが楽しく心地よい公共空間へと刷新し,まちの魅力向上を図る.
建物の屋上には「屋上広場(仮称)」を拡充し,誰でも利用できる地域住民や来館者の憩いの場を創出する.広場には人工芝広場が整備され,健康促進イベントなどが実施可能な空間として地域のウェルビーイング実現に寄与するほか,新幹線が見える展望台を設置することで「鉄道のまち大宮」としての新たな価値を創造する計画である.
さいたま市の大宮駅周辺地区約131haを対象とする本計画は,歩行者中心のにぎわい創出を小目標に掲げている.具体的な整備方針として,ゆとりある歩行空間の確保や支障物の撤去,憩いのための滞留空間整備などを進め,四季をとおして快適に歩ける都心の回遊性向上を目指す.
計画の達成を測る定量的な目標として,2030(令和12)年度までに祝休日の歩行者交通量を1日あたり9400人(基準値8300人)へ,滞在人口を94600人(基準値77700人)へ増加させることを掲げている.さらに,市民意識調査における地域の住み心地の満足度を93.0%まで高めることを目指している.
本事業は「大宮駅グランドセントラルステーション化構想」や「一の宮通り」の整備といった周辺の関連事業とも連動しており,交付対象事業費として9200万円を見込んでいる.JR東日本は,これらの取組を通じて,東日本の交流拠点都市にふさわしい「おもてなしがあふれるまち」の実現を加速させるとしている.
画像:電車広場(仮称)完成イメージパース(JR東日本ニュースリリースから)
※イメージパースは現時点での計画であり,今後変更の可能性があります.














