鉄道ファン2026年5月号(通巻781号)
『鉄道ファン』2026年5月号
2026年3月21日発売
定価1300円(税込)

南海電鉄,「GRAN 天空」の安全運行祈願式典を実施
〜難波駅「0番のりば」を初公開〜

南海電鉄,「GRAN 天空」の安全運行祈願式典を実施

南海電気鉄道は,新たな観光列車「GRAN 天空(グラン テンクウ)」の運行開始に先立ち,2026(令和8)年4月9日(木),難波駅「0(ゼロ)番のりば」において安全運行祈願式典を実施した.

南海電鉄,「GRAN 天空」の安全運行祈願式典を実施

 式典では,「GRAN 天空」の専用ホームとして美装化された難波駅「0(ゼロ)番のりば」が初めて公開された.このホームは,従来の1番線降車専用ホームを改修したもので,高野山へと続く「高野路」の旅の始まりを演出する意匠が随所に施されている.

南海電鉄,「GRAN 天空」の安全運行祈願式典を実施

 空間デザインにおいては,黒を基調としたシックな床タイルを採用することで落ち着いた雰囲気を整備し,難波駅から沿線地域,高野山へとつながる広がりを曲線的なデザインで表現した.
 列車の発着時には照明による特別な演出が行なわれるほか,自然を想起させる木材を使用した空調付きベンチが設置されている.

南海電鉄,「GRAN 天空」の安全運行祈願式典を実施

 列車の有機的で軽やかなデザインを踏襲した専用の駅名標や行先案内盤も新たに整備された.なお,この「0番のりば」への立ち入りは,列車の運行時間帯のみに制限される.
 このほか,今回の運行開始に関連した設備投資として,難波駅2階中央改札口内には,すべての利用客がくつろげる新しい休憩スペースが整備されている.

南海電鉄,「GRAN 天空」の安全運行祈願式典を実施

 あわせて,アテンダントスタッフが着用する新しい制服が本式典で初披露された.デザインは,現行の南海電鉄の制服も手掛けている世界的なデザイナーのコシノジュンコ氏が担当している.
 新制服は,四季折々に移ろう高野山の自然と調和しつつ,列車の品格を感じさせる黒,チャコールグレー,赤を基調とした配色が特徴である.機能面では,長時間の乗務を支えるために動きやすさを重視したパンツスタイルを採用し,ポリエステル100%の生地を使用することで,しわになりにくい美しいシルエットと手入れのしやすさを両立させている.すべてのアイテムに消臭加工を施し,供食サービス時には専用のエプロンを着用するなど,接客シーンにあわせたスタイルで運用される.

南海電鉄,「GRAN 天空」の安全運行祈願式典を実施

 式典終了後には,コシノジュンコ氏や高野山真言宗の今川宗務総長らをゲストに迎えた「GRAN 天空」の乗車会が実施された.運行ルート上の各駅では盛大なおもてなしが行なわれ,九度山駅では甲冑隊や太鼓隊,地域の小学生が列車を歓迎した.

南海電鉄,「GRAN 天空」の安全運行祈願式典を実施

 到着地である極楽橋駅においても,総本山金剛峯寺や地域住民による出迎えが行なわれ,沿線全体で新列車の門出をお祝いした.

写真はすべて南海電気鉄道提供

このページを
シェアする