鉄道ファン2026年5月号(通巻781号)
『鉄道ファン』2026年5月号
2026年3月21日発売
定価1300円(税込)

東武鉄道,自動運転対応の新形車両「1000系」を導入へ
〜大師線で自動運転検証へ〜

東武鉄道,自動運転対応の新形車両「1000系」を導入へ

▲先進性と沿線の歴史文化の調和を表現したエクステリアのイメージ

東武鉄道は,亀戸線・大師線向けの新形車両として,自動運転に対応した「1000系」を導入すると発表した.

東武鉄道,自動運転対応の新形車両「1000系」を導入へ

▲未来に向かって光が駆け抜ける様を表現したインテリアのイメージ

 同社は,少子高齢化や労働人口の減少が進む中でも安全で利便性の高い輸送サービスを持続的に提供することを目指しており,これまで進めてきた自動運転に関する検証結果を踏まえ,本車両の導入を決定した.
 1000系は,同社が掲げる長期経営ビジョン「挑戦と協創で進化させる社会と沿線」にもとづき,「SMART & GATEWAY ~未来に向けた入口~」というコンセプトで設計されている.このコンセプトには,スマートな運行や技術,モビリティといった意味に加え,近未来への入口という想いが込められている.

東武鉄道,自動運転対応の新形車両「1000系」を導入へ

▲乗降口のイメージ

 デザイン面では,自然界で最も安定した形状とされる六角形をモチーフにしている.前面形状や乗降口周囲にこの六角形を配置することで,先進性を追求しながらも「安全」を最優先する姿勢を視覚的に表現し,利用者が安心して乗れる車両であることを示している.

東武鉄道,自動運転対応の新形車両「1000系」を導入へ

▲車端部のイメージ

 カラーリングは,伝統色の「千歳緑(せんざいみどり)」をベースカラーとし,沿線の歴史的資源や人々の粋な心,風景との親和性に配慮している.また,インテリアは左右・上下で対になった色彩を採用し,未来に向かって光が駆け抜けるようなイメージを表現している.

東武鉄道,自動運転対応の新形車両「1000系」を導入へ

▲架線モニタリングのイメージ

 機能面においては,自動運転の実現に向けた専用の保安装置をはじめ,障害物衝撃検知装置,脱線検知装置,前方障害物検知装置といった最新の安全設備が搭載される.
 一部の編成には施設モニタリング装置「みまモニ」を搭載し,営業走行中などに架線や軌道の状態を常時計測・把握することで,安全性とメンテナンスの効率性を向上させる.「みまモニ」搭載車両については,亀戸・大師線だけでなく本線全線での運行も予定されている.

東武鉄道,自動運転対応の新形車両「1000系」を導入へ

▲軌道材料モニタリングのイメージ

 環境負荷の低減にも注力しており,フルSiC VVVF制御装置や高効率IM(誘導電動機),LED照明といった最新の省エネ機器を導入する.これにより,高い省エネ性能による環境対策と,快適な室内空間・サービスの向上を両立させている.
 1000系は,2027(令和9)年以降,順次,6編成12両を導入予定で,2028(令和10)年以降には大師線において自動運転の本格的な検証を開始する予定.

画像はすべて東武鉄道ニュースリリースから

このページを
シェアする