鉄道ファン2026年4月号(通巻780号)
『鉄道ファン』2026年4月号
2026年2月19日発売
定価1300円(税込)

広島電鉄,路面電車の速度向上試験を実施

広島電鉄,路面電車の速度向上試験を実施へ

広島電鉄は,路面電車の走行速度を引き上げる試験を実施すると発表した.道路上を自動車と並走する区間において,時速40kmを超えて運転する取り組みは全国初の試みとなる.

 今回の試験は,国土交通省,警察庁,有識者や軌道事業者で構成される「路面電車の速度向上に係る検討会」における検証の一環として実施される.路面電車の最高速度は通常,軌道運転規則により毎時40km以下と定められているが,同社は国土交通省に例外取扱いの許可申請を提出し,許可を受けた上で実施するものである.

広島電鉄,路面電車の速度向上試験を実施へ

 実施時期は,2026(令和8)年3月4日(水)から当面の間を予定しており,横川線の十日市町停留場から別院前停留場間(国道183号,延長約770m)が対象区間となる.試験では試運転車両として1000形を使用し,現在時速40km以下で走行している同区間を時速50km以下で運転する.
 走行に際しては,交通信号や道路状況など,その場の状況に応じて運転するため,必ずしも常に時速50kmで走行するものではない.また,試運転車両以外の車両や,7号線(横川駅—広島港間)・8号線(横川駅—江波間)における対象区間以外の場所では,従来通り最高速度時速40kmが維持される.
 広島電鉄では今後,試運転を継続して安全上の問題がないことを確認した上で,一般客が利用する営業車両においても同区間の最高速度を時速50kmに引き上げる計画である.
 この取組により,自動車との速度差が縮小して接触事故の減少が期待されるほか,将来的には路面電車の速達性向上につなげる.

画像はすべて広島電鉄ニュースリリースから

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