JR貨物は,同社の第1種鉄道事業線区である奥羽線の土崎—秋田港間(1.8km/通称:秋田港線)の鉄道事業廃止届を国土交通省に対し提出した.これにより,同区間は2026(令和8)年7月1日(水)に路線廃止となる.
秋田港線は1907(明治40)年に開業し,秋田港駅を接続駅として秋田臨海鉄道線を発着する化学薬品や紙製品を中心とした貨物輸送を長年担ってきた.しかし,2021(令和3)年3月に定期貨物列車の運行が終了し,2022(令和4)年4月には接続先である秋田臨海鉄道が鉄道事業を廃止したことで,貨物輸送の環境が大きく変化していた.
一方,2017(平成29)年8月からは,秋田港に寄港するクルーズ客船の乗客輸送を目的として,JR東日本による旅客列車の運行も行なわれてきたが,旅客列車の運行も2025(令和7)年度をもって終了することが決定した.
JR貨物は,旅客列車の運行終了に加え,貨物列車についても引き続き運行に見合う需要が見込めないことから,路線の維持は困難と判断し,100年以上の歴史を持つ同路線の廃止を決めた.
画像はJR貨物ニュースリリースから













