奈良県香芝市と近畿日本鉄道は,近鉄大阪線の五位堂駅を一部特急列車の停車駅に追加すると発表した.2026(令和8)年春に予定されているダイヤ変更から実施される.
これは,香芝市から近畿日本鉄道への要望により,近鉄大阪線のさらなる利便性向上を目的として決定した.朝夕の通勤・通学時間帯に特化した停車となる.
朝ラッシュ時間帯では,大阪難波行きまたは大阪上本町行きの一部特急列車(平日7本・土休日8本)が停車の対象となる.夕方ラッシュ時間帯では,名張,松阪行きの一部特急列車(平日10本・土休日9本)が停車の対象となる.
詳細については,次回のダイヤ変更日の2ヵ月前を目途に,近畿日本鉄道WEBサイトに掲載される.なお,停車開始日当日には,五位堂駅で記念式典も実施される予定.
五位堂駅への特急停車は,香芝市が推進する駅周辺の魅力向上や沿線価値向上に向けた施策の一環として実施するもの.2024(令和6)年9月に策定された「第一次香芝市都市計画再編基本方針」にもとづき,2025(令和7)年12月には建築物の高さの最高限度を緩和する都市計画決定が予定されている.
また,2024(令和6)年12月策定の「近鉄大阪線五位堂駅南側駅前広場整備基本構想」にもとづき,広場や周辺道路の整備事業が進められている.
香芝市は,特急停車に関連する同駅の施設整備の一部に対し,補助事業を予定しており,関連予算を2025(令和7)年12月の香芝市議会定例会に提出するとしている.
写真:近畿日本鉄道22000系リニューアル車 編集部撮影 五位堂車庫にて 2015-11-28(取材協力:近畿日本鉄道)
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