JR東日本は,モバイルSuicaのアップデートを行い,新たなコード決済サービス「teppay(テッペイ)」の提供を2026(令和8)年秋(予定)から開始すると発表した.また,2027(令和9)年春(予定)には株式会社パスモと提携し,モバイルPASMOにおいても「teppay」の提供を開始する.
▲画面イメージ
「teppay」は,モバイルSuica・モバイルPASMOのアプリがあれば,新たにアプリのダウンロードや登録をすることなく利用できる.利用開始にあわせて,モバイルSuica・モバイルPASMOのトップ画面をリニューアルし,追加された「teppayボタン」を押すと画面が切り替わる.
teppay残高には,銀行口座・ATM(現金)などのほか,ビューカードでの入金や,teppay残高からモバイルSuica・モバイルPASMOの交通系ICへチャージもできる.また,モバイルSuicaとモバイルPASMOの間において,teppay残高を「送る・受け取る」ことも可能となる.
モバイルSuicaとモバイルPASMOの交通系IC残高の上限額(2万円)を超える商品購入や,「teppay」にビューカードを連携させることで,チャージ不要での商品購入も可能となる.決済時には,商品購入にも利用できる「teppayポイント」が付与される.
サービスは「teppay」マークのある店舗のほか,株式会社ジェーシービーが提供する統一コード決済スキームである「SmartCode™」マークがある全国160万ヵ所以上で利用できる(2025年10月末時点).なお,Suica・PASMOなどの交通系電子マネー対応店舗と,「teppay」対応店舗は異なる場合があるとしている.
「teppay」ユーザー同士で,残高の送入金ができるため,モバイルSuicaとモバイルPASMOでアプリを超えたやり取りができる(交通系IC残高の送入金や,teppay残高の銀行口座・ATMなどへの出金は不可).teppay残高から交通系IC残高へのチャージや,モバイルSuica・モバイルPASMO定期券なども購入できる.
teppay残高をインターネットでの商品購入に利用できるオンライン決済機能「teppay JCBプリカ」をアプリ内で発行できるため,タクシー,飲食店などのモバイルオーダーの利用も可能となる.
特定の地域に限定して利用できるバリュー(残高)である「地域限定バリュー(通称:バリチケ)」も導入し,teppay残高と組み合わせて支払うこともできる.これにより,各地の自治体のプレミアム商品券,キャッシュレス還元事業などにも活用してもらうことで,域内への移動・消費の活性化を図る.
画像はすべてJR東日本提供












