▲軌道材料モニタリング装置
埼玉高速鉄道は,軌道材料モニタリングを2026(令和8)年6月から本格導入すると発表した.
首都圏の第三セクター鉄道としては初めて,軌道材料モニタリングを開始する.測定したデータの活用により,線路状態を高頻度で把握して最適な時期に補修を行なう「CBM(Condition Based Maintenance)」の推進とメンテナンスの効率化を図る.
▲軌道材料モニタリング装置を搭載した東急目黒線 3020系の測定区間
導入に際しては,相互乗入れを行なう東急目黒線の3020系に搭載された軌道材料モニタリング装置により,埼玉スタジアム線内での測定を支援する.
3020系に搭載された同装置は,すでに埼玉スタジアム線と相互乗入れを行なう東京メトロ線,東急線内で運用中であり,今後は相鉄線内でも運用を開始する予定.これにより,埼玉スタジアム線から相鉄新横浜線までの区間において,相互乗入れのメリットを生かした営業列車を活用したメンテナンスが可能となる.
▲システムイメージ
装置で測定したデータについては,日本線路技術が保線管理システム「RAMos+®」で処理・分析を行なう.各社がメンテナンスに使用するアプリなどを共有して使用することが可能となるほか,開発費の削減に加えて,鉄道業界全体で線路メンテナンスの技術の発展が期待できるとしている.
画像はすべて東急株式会社提供












