▲併用軌道区間を行く京阪電気鉄道800系
京阪ホールディングスと京阪電気鉄道は,ビーコアとVarious Roboticsとともに,大津線の併用軌道区間(京津線 上栄町—びわ湖浜大津間/石山坂本線 三井寺—びわ湖浜大津間)における運行のさらなる安全性向上を目指し,AI技術を活用した運転支援システムの実証実験を実施すると発表した.
▲運転台から見た併用軌道区間
併用軌道では軌道上に自動車や歩行者が進入してくる可能性があるため,運転士は走行中に常に細心の注意を払う必要があり,心理的負担となっている.実験では,この運転士の負担を軽減し,運行のさらなる安全性向上を目指す.
カメラの映像は車両に搭載するエッジコンピュータでAI解析され,道路上を通行する自動車,自転車,歩行者の危険な状況や,信号機の状態を自動検知し,運転士に音声や警告ランプで知らせ,安全な運行をサポートすることを目指すシステムの技術検証を行なう.
実施期間は,2026(令和8)年3月31日(火)までの予定で,実証実験により有効性が確認できれば,大津線車両に本システムの導入を検討するとしている.
写真はすべて京阪電気鉄道提供












