
▲新幹線東京駅 ホームドア設置イメージ
JR東日本は,新幹線東京駅にホームドアを導入すると発表した.
JR東日本の新幹線では,通過するホームがある一部の駅の風圧対策として,ホームドアが設置されているが,今回,1日平均の乗車人員が7万人以上の新幹線東京駅の各ホーム(20〜23番線)に,乗客と列車との接触や線路への転落防止対策として,ホームドアを設置する.
1番線あたり49開口で,開口幅は標準約1700mm〜最大約6040mm,外形寸法は,筐体高さ約1350mm,扉部高さ約1200mm,下部隙間約150mmとなる.おもな安全機能として,居残り検知(3次元エリアセンサ),戸当たり検知,引き込み検知,非常脱出ドアを備える.扉部の一部はガラス化して,視認性向上を図る.

▲編成判別とホームドア自動開扉
車両ドアの位置が異なる新幹線の編成(E2系:10両,E5系・H5系:10両,E6系:7両,E7系・W7系:12両,E8系:7両,E5系+E6系・E8系:17両 など)に対応したレイアウトとし,駅に到着した編成の種類を判別し,自動で車両ドアの位置に応じたホームドアを開扉する機能を導入する.
編成を判別する仕組みとしては,QRコードを利用した方式を開発中であり,今後検証試験などを行ないながら導入に向けた検討を進めていく.

▲新幹線におけるホームドア整備状況
現在の新幹線ホームドアの開閉は,駅社員が行なっているが,将来的にさらなる安全性や安定性の向上を目指すため,車両ドアとホームドアが連携し,車両ドアの開閉にあわせて自動でホームドアが開扉・閉扉する機能の検討を進める.
使用開始時期は,20番線・21番線が2028(令和10)年度末,22番線・23番線が2029(令和11)年度末をそれぞれ予定している.今後は,利用状況などを踏まえ,新幹線の各駅へのホームドア導入を進めるとしている.
QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です.
画像はすべてJR東日本提供