
▲リニューアル後のイメージ
南海電気鉄道では,2024(令和6)年10月から進めていた難波駅2階中央改札口改札内コンコースのリニューアル工事が完了し,2025(令和7)年9月27日(土)始発列車から供用を開始すると発表した.
リニューアルでは,既存の化粧レンガや床タイルを撤去し,新たに白を基調とした内装と曲線を活かしたデザインの柱により,明るい空間を創出している.加えて,利用客の動線に沿って柱や天井にライン状の照明を取り入れることで,自然に利用客の動きを誘導する設計としている.

写真:南海50000系「ラピート」 松ノ浜にて 2016-5-22 撮影:百々貴俊
南海本線側エリア(西側)は,難波と関西空港を結ぶ特急「ラピート」のホームにもつながっており,これまでは大きな手荷物を持つ利用客が一度に改札口に向かうことで,改札口周辺での混雑が課題となっていたが,コンコースの壁際に椅子や大形マップなどを設置し,改札前に滞留しやすかった利用客を壁際に誘導することで,改札口周辺の混雑緩和を図っている.
さらに,リニューアルにあわせて,同コンコースの案内サインを視認性や誘導機能に配慮した新デザインへと全面的に刷新する.この案内サインは,今後,各駅へと展開予定としている.
難波駅はなんばエリアの街づくり方針である「グレーターなんばビジョン」の最重要拠点となっており(南海電気鉄道ニュースリリース参照),今回のリニューアルにより2階中央改札口は,「人を惹きつけ続ける次代のなんば」に相応しい正面玄関となり,なんばエリア全体の魅力向上と都市回遊性を高めるとしている.
一部画像は南海電気鉄道ニュースリリースから(竹中工務店提供)