鉄道ファン2025年10月号(通巻774号)
『鉄道ファン』2025年10月号
2025年8月21日発売
定価1300円(税込)

東急田園都市線 鷺沼駅改良工事に着手
〜鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業と連携〜

東急田園都市線 鷺沼駅改良工事に着手

▲完成イメージ図

東急株式会社と東急電鉄は,鷺沼駅前地区市街地再開発組合(以下,再開発組合)が施行する「鷺沼駅前地区第一種市街地再開発事業」と連携し,2025(令和7)年冬ごろから鷺沼駅改良工事を実施し,駅まち一体の都市空間整備に着手すると発表した.

東急田園都市線 鷺沼駅改良工事に着手

▲駅まち一体の都市空間整備のイメージ

 再開発組合は,2024(令和6)年11月に組合設立認可を受けて本再開発事業を進めており,東急は事業協力者として支援している.本再開発事業は,商業・住宅・公共施設・交通広場からなる複合再開発を通じて,駅を中心に多様なライフスタイルに対応した都市機能集積と交通結節機能の強化を図り,地域生活の核となる拠点形成を図る.

東急田園都市線 鷺沼駅改良工事に着手

▲駅まち一体の鷺沼駅前再開発の主要機能配置図

 本工事では,本再開発事業と連携し,駅から商業施設,公共施設,周辺地域をシームレスにつなぐ歩行者動線を整備することで,田園都市線鷺沼駅周辺の交通利便性と回遊性の向上を目指す.

東急田園都市線 鷺沼駅改良工事に着手

▲駅前広場イメージ図

 具体的には,再開発ビル(※)地下1階に直結する改札口を新設し,交通広場と駅をつなぐ動線を整備することで,鉄道とバス・タクシーなどの乗換をスムーズにする.さらに,再開発ビル側と駅北口側をつなぐ南北自由通路を新設することで,駅を挟んだ南北の分断を解消する.南北自由通路に面した商業施設の新設や駅・再開発ビルが一体となった駅前広場空間の創出によって,にぎわいあふれる「鷺沼駅前地区」を実現する.

東急田園都市線 鷺沼駅改良工事に着手

▲南北自由通路イメージ

 計画では2031(令和13)年度に駅前街区が,2035(令和17)年度に北街区がそれぞれ竣工する予定となっている.詳しくは,共同ニュースリリースに記載されている.

画像はすべて東急株式会社提供
※再開発ビル...本再開発事業で建築する商業施設・住宅・公共施設・交通広場・駐車場などからなる複合用途の施設全体を総称したもの.

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