鉄道ファン2025年8月号(通巻772号)
『鉄道ファン』2025年8月号
2025年6月20日発売
特別定価1400円(税込)

広島電鉄,「駅前大橋ルート」開業にともなうダイヤ改正を8月3日に実施
〜快速便の実証運行を実施〜

広島電鉄 5100形

写真:広島電鉄5100形  松本洋一撮影  千田車庫にて  2005-2-2(取材協力:広島電鉄)

広島電鉄では,「駅前大橋ルート」開業にともなうダイヤ改正を,2025(令和7)年8月3日(日)に実施すると発表した.

広島電鉄,「駅前大橋ルート」開業にともなうダイヤ改正を8月3日に実施

 「駅前大橋ルート」は,新たに広島駅—稲荷町—比治山下間が開業するもので,開業にともない,広島駅停留場がJR広島駅の駅ビル2階に移設される.これにより,JR広島駅の中央改札口と同一平面で乗換が可能となる.また,八丁堀・紙屋町方面や比治山下方面への所要時分が約4分程度短縮される.
 「駅前大橋ルート」においては,新たに松川町停留場が開業するほか,猿猴橋町停留場が8月2日(土)をもって廃止となる.なお,的場町と段原一丁目停留場については,8月2日(土)をもって休止し,2026(令和8)年春の循環線開業時に再開を予定している.停留場新設と休・廃止にともない,路線図や車内,停留場施設などで使用されている「駅ナンバリング」については番号を振り直す.
 乗換指定停留場については,本線と比治山線の乗換箇所が現行の「的場町」から「稲荷町」に変更となる.なお,乗換の方法については変更しない.

広島電鉄,「駅前大橋ルート」開業にともなうダイヤ改正を8月3日に実施

 駅前大橋ルート開業により,1号線(広島駅—紙屋町東—広島港)・2号線(広島駅—広電西広島—広電宮島口)・6号線(広島駅—神谷町—江波)の広島駅—稲荷町間と5号線の広島駅—比治山下間の運行経路を変更する.

広島電鉄,「駅前大橋ルート」開業にともなうダイヤ改正を8月3日に実施

 1号線では,平日朝7時台に4本増便する.このうち,広島駅発広島港行き2本(7:32発,7:51発)は,一部の停留場を通過する「快速便」として運行し,八丁堀・紙屋町方面への速達性向上を図る.広島駅出発後の停車駅は稲荷町・八丁堀・紙屋町東で,以降は各停留場に停車する.これにより,広島駅→紙屋町東間の所要時間は現行の10分から9分に短縮される.実証運行期間は12月31日(水)までの予定.また,大形車両で運転する1号線の列車を,現行の116本から10本増やした126本とする.
 2号線では,平日夕ラッシュ時間帯に2本を増便する.このほか,各路線で運行間隔や行先を変更する.各路線の運行時刻などの詳細は,改めて広島電鉄WEBサイトなどに掲載される.

一部画像は,広島電鉄ニュースリリースから

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