鉄道ファン2025年7月号(通巻771号)
『鉄道ファン』2025年7月号
2025年5月21日発売
特別定価1400円(税込)

京阪,淀屋橋駅コンコースの大規模リニューアルを実施

京阪,淀屋橋駅コンコースの大規模リニューアルを実施

▲ラッチ内コンコース

京阪電気鉄道は,淀屋橋駅コンコースを大規模リニューアルし,隣接地で開発が進む「淀屋橋ステーションワン」との地下接続部分の利用を開始した.

京阪,淀屋橋駅コンコースの大規模リニューアルを実施

▲左:地下接続広場とラッチ外コンコース/右:南側ラッチ外コンコース

 今回のリニューアルは,淀屋橋駅東地区都市再生事業にあわせて実施したもので,「歴史の継承」,「未来に繋げる」といった想いを込めて「クラシックとスタイリッシュの相反する性質の同居」をコンセプトにデザインを一新している.

京阪,淀屋橋駅コンコースの大規模リニューアルを実施

▲左:東海道新幹線(JR東海提供)/右:ラッチ内コンコース天井部分

 東海道新幹線再生アルミを関西地区で初めて建材として導入し,天井の一部に使用した.東海道新幹線再生アルミは,製造時の二酸化炭素排出量を通常のアルミ製造時と比較して97%削減でき,環境負荷低減の効果を生み出している.
 東海道新幹線は,京阪電車淀屋橋駅が開業した翌年の1964(昭和39)年に開通しており,ともに長い歴史を歩んできた.新幹線車両としてその役割を終えたあと,都市部の地下駅天井材へと生まれ変わった建材の使用により,デザインコンセプトを体現するほか,京阪グループが推し進めるBIOSTYLEの実現を目指している.

京阪,淀屋橋駅コンコースの大規模リニューアルを実施

▲歩行環境の改善(左:リニューアル工事前/中:2024年8月11日時点/右:2025年6月1日時点)

 これまでの淀屋橋駅における地下鉄御堂筋線との乗換え動線で一部が混雑する課題を解消するため,今回のリニューアル工事を機に動線変更を行なった.
 また,6月1日(日)から「淀屋橋ステーションワン」地下接続広場のオープンにともない,さらなる歩行環境の改善を実現する.

京阪,淀屋橋駅コンコースの大規模リニューアルを実施

▲京阪13号出入口(左:地下1階/右:1階)

 「淀屋橋ステーションワン」商業ゾーン第1弾オープンにあわせて,6月23日(月)から「京阪13号出入口」の使用を開始する.「京阪13号出入口」はビル内の階段やエレベータを利用し地下接続広場と地上を結ぶ出入口で,始発から終電まで利用できる.
 これにより,バリアフリー動線としても歩行環境の改善が実現する.

画像はすべて京阪電気鉄道提供

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