
写真:小田急1000形リニューアル車 編集部撮影 海老名検車区にて 2014-12-17(取材協力:小田急電鉄)
小田急箱根は,箱根登山電車の小田原—箱根湯本間(6.1km)の普通列車(4両編成)において,2026(令和8)年3月(予定)からワンマン運転を実施すると発表した.

▲車両側方カメラ
ワンマン運転対応車両にはハードウェア対策として,車両の側面に「車両側方カメラ」,運転席に「側方カメラモニター」,「ドア開閉スイッチ」を設置する.加えて,車内防犯設備として「車内防犯カメラ」を設置する.
「車両側方カメラ」は1両につき片側2台,計4台設置し,車両側面とホームのようすを撮影する.その映像が運転席のモニターに表示され,運転士は車両側面の状況を確認してスイッチでドアを開閉し,列車を発車させる.運転士が誤ってホームのない側の扉を開ける操作を行なっても,誤開扉防止装置により,扉が開かないように制御する.これにより,ワンマン運転時においても車掌が乗務する列車と同等の安全性が担保できるとしている.

▲車内防犯カメラ
「車両側方カメラ」については,2025(令和7)年2月から検証を行ない,夜間や悪天候などの低照度下でも十分な視認性を確保でき,明暗差がある環境下でも鮮明に映すことを確認している.また「車内防犯カメラ」については,2025(令和7)年中に全車両に設置される.
列車内で非常事態が発生し,乗客が非常通話装置(SOSボタン)を押した場合には,運転士と直接会話ができるようにする.通話装置により状況を把握し,速やかに必要な手配を行なう.
ワンマン運転実施に先立ち,2025(令和7)年11月から乗務員に対して習熟運転を実施する.ワンマン運転の開始日については別途発表される.
一部画像は小田急箱根ニュースリリースから