
▲13000系のイメージ
相模鉄道は,新形車両「13000系」の営業運転を,2026(令和8)年春から開始すると発表した.

▲13000系のイメージ
製造は総合車両製作所が担当し,2025(令和7)年度は相鉄線内のみを運行する車両として,8両1本を導入する.
デザインコンセプトは「安全×安心×エレガント×未来」で,車両前面の水を切り拓いて進む海の生き物のような流麗な造形や,前照灯の「未来を見つめる目」などが特徴となっている.前照灯については,入線時にホームから車両の横顔が美しく見える新設計とし,両端部には,13000系の「Concept Emblem」を採用し,内部には,線路の色であるさび色をイメージした配色を施す.
車体色は,横浜をイメージした濃紺色「YOKOHAMA NAVYBLUE」を採用し,車両前面中央部には「YOKOHAMA NAVYBLUE」のマット色を新たに導入する.

▲13000系の特徴である車両前面
車内は,相鉄・JR直通線用車両の12000系に比べ,先頭車の座席数を6席増やす.内装はグレーを基調にしたもので統一し,乗客から好評であるガラス製の荷棚・仕切り・貫通扉の採用により,開放感のある室内とする.照明についてはLEDにより時間帯にあわせて色調が変化するものとする.
立ち座りが容易になる「ユニバーサルデザインシート」を,先頭車以外の優先席・一般席に採用し,多様なニーズに応える.すべての車両にベビーカー・車椅子用のフリースペースを設置する.「ナノイーX」搭載の空気清浄機を各車両に1台搭載するほか,空調効果を高めるため,「個別ドアスイッチ」をすべてのドアに導入する.これにより,始発駅などで乗客の操作によりドアを開閉できるようにする.相鉄線の特徴でもある「車内の鏡」は引き続き採用する.

▲12000系をベースにした内装デザイン
車内防犯カメラの設置して車内のセキュリティ向上を図るほか,乗客への情報提供の強化として,ドア上に液晶式案内表示器(17インチ)を設置する.
環境面では,12000系と同形のIGBTタイプのVVVFインバータ制御装置を導入する.これにより,既存車両と比較して1両当たりの走行にかかる電力使用量を最大39%抑制し,環境性能をさらに高める.ホームドア設置駅では,自動停車可能なTASC(タスク・定位置停止装置)に対応する.
また5月上旬(予定)から,相鉄グループ公式WEBサイトや相模鉄道公式YouTubeチャンネルで,13000系の製造から導入までをまとめた動画の公開など「13000系プロモーション」を開始する予定.
※ナノイーXは,パナソニック株式会社の登録商標です.
画像はすべて相模鉄道ニュースリリースから