
写真:東京地下鉄17000系 編集部撮影 新木場車両基地にて 2020-8-11(取材協力:東京地下鉄)
東京メトロと東武鉄道は,2030年代半ばに予定されている有楽町線延伸区間(豊洲—住吉間)の開業にあわせて,半蔵門線(住吉—押上間)を経由した,同延伸区間と東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線との相互直通運転について,基本合意したと発表した.
この直通運転により,国際競争力強化の拠点とともに豊洲市場などの観光拠点も擁する臨海部から,東京スカイツリー®のある押上を経て,東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線が直通でつながり,臨海副都心と東京・埼玉東部のアクセス性が向上するとしている.
所要時間の短縮や乗換回数の減少など,交通利便性・速達性を向上することで,両社沿線地域の魅力的なまちづくりや東京圏の国際競争力の強化に貢献するとともに,新たな鉄道需要を開拓していく.

相互直通運転の列車は10両編成を検討しており,直通運転する区間や運行計画については,東京メトロ・東武鉄道・相互直通ネットワーク各社で協議し,改めて発表される.
延伸・直通運転による所要時間については,豊洲→春日部間では約53分(現行から約8分短縮),草加→東陽町間では約29分(現行から約11分短縮),豊洲→押上間では約14分(現行から約8分短縮)となる.なお,いずれの場合も乗換回数が現行の2回から0回となる.
2025(令和7)年4月時点における混雑緩和効果の想定値(新線開業による効果を含む)については,日比谷線で7%減・千代田線で3%減としている.
特記以外の画像は東京メトロ提供