
▲高瀬舟から着想し前面に逆スラント形状を採用した90000系のイメージ
東武鉄道では,東上線に新形車両「90000系」を導入すると発表した.

▲落ち着いた室内空間を表現したインテリアのイメージ
東武鉄道が事業計画に掲げる「人にやさしく 人と地域が共に輝きつづける社会」の実現に寄与すべく,安全で快適な車両であることに加え,東上線エリアの人や物流のルーツが荒川や新河岸川の「舟運」にあることに着目し,「地域と人と未来をつなぐ わたし舟」をコンセプトとしている.

▲側引き戸・袖仕切り部のイメージ
エクステリアは高瀬舟の船底から着想した前面下部から反り上がるように丸みを持たせた「逆スラント式」とすることで,これまでにない印象に残る大胆な先頭形状を採用する.
インテリアにおいても「舟運」をイメージしたデザインを目指し,袖仕切り部には立涌柄,床には枯山水をイメージした柄を採用する.全体的な配色は,シンプルかつ飽きの来ない,素材の良さを活かした選定とすることで,気持ちが安らぐような落ち着いた客室空間を表現している.加えて,貫通引き戸両脇部や袖仕切り部のガラス化,側引き戸窓を従来車と比較し床方向へ拡大することで,より開放的な客室空間とする.

▲車端部のイメージ
環境面においては,フルSiC VVVF制御装置,高効率IМ,LED照明などの最新の省エネ機器を搭載し,消費電力を9000系と比較して40%以上削減するなど,高い省エネ性能で環境負荷低減を図る.
90000系は,10両編成7本が2026(令和8)年以降,順次導入される計画.
画像はすべて東武鉄道ニュースリリースから