
写真:JR東海N700S量産車 目黒義浩撮影 小田原—熱海間にて 2020-10-25
JR東海は,東海道新幹線「N700S」車両の一部に,半個室タイプの座席を導入すると発表した.

▲①通路のイメージ(座席の扉が閉まっており,通路と仕切られた状態)
同社では,生活様式や働き方の変化により多様化する利用者のニーズに応えるため,新幹線の新たな座席のあり方を検討してきたが,すでに発表されている個室タイプの座席(鉄道ニュース2024年4月18日掲載記事参照)とあわせてグリーン車よりもさらに上質な設備・サービスを備えた上級クラス座席として発売する.

▲②通路のイメージ(利用時は扉が開閉)
座席は編成中の10号車に,高いプライベート感と上質性を兼ね備えた座席6席を導入する.通路と座席間には出入り用の鍵付き扉を設け,大形バックシェルタイプの座席を採用することで,高いプライベート感を確保する.座席は,レッグレスト付きのリクライニングシートとし,半個室タイプ座席専用のWi-Fi環境や荷物スペースを設ける.座席は転換できるほか,対面での利用も可能とする.

▲③座席のイメージ(前後の座席の間に壁はなく,大形バックシェルタイプの座席を採用)
サービス開始時期は2027(令和9)年度中の予定で,設備仕様やサービス内容,座席名称,運転区間,価格などの詳細については,今後順次発表される.なお,個室タイプの座席のサービス開始時期はこれまで2026(令和8)年度中としていたが,2026(令和8)年秋のサービス開始を予定している.

▲平面図
一部画像は,JR東海ニュースリリースから