
▲「生命の旅号」車両前面デザイン
大阪モノレールは,ラッピング列車「生命の旅」の運転を開始した.
これは,現代美術作家・ヤノベケンジ氏が2024年に描き下ろした原画「生命の旅」を,2000系1本(2118ほか4連)にラッピングを施したもの.
デザインの原画となる「生命の旅」には,ヤノベケンジ氏が「地球環境が厳しくなるこれからの時代の生命の旅は数多くの試練が待ち受けているかもしれない」と想像し,その世界に向けて,「人々や生物に,猫のように寄り添って見守り,旅する勇気を与えて欲しい」という願いが込められている.
なお,原画は,大阪モノレール大阪空港駅にステンドグラスとして設置されており,旅の起点から人々に寄り添って見守り続けるシンボルとなっている.

▲「生命の旅号」車両側面デザイン
4両編成の車両全体をキャンバスに見立て,守り神や守護獣が8組描かれており,作品のもつダイナミズムや躍動感,生命力をそのままに,車両のフォルムに沿って大胆に構成されている.
前面は,人々や若者の旅を見守る「旅の守り神」である巨大な猫の「SHIP'S CAT」や,顔に傷があり絆創膏を貼りながらも,放射能の心配のない世界を取り戻した未来の姿を表した巨大な子ども像の「サン・チャイルド」が描かれている.
側面は,「SHIP'S CAT」が乗る「太陽の塔」をオマージュした巨大な宇宙船「LUCA号」が,宙に浮かぶように複数描かれています.さらに,「LUCA号」から無数の宇宙猫が飛び出して,宙を漂いながら広がっていく姿が表現されており,大阪モノレールならではの高さを活かした,動きの躍動感や視覚的な楽しさを演出するデザインとなっている.
ラッピング列車「生命の旅号」は,今後,5年間運転される計画.
画像はすべて株式会社エヌケービー提供