
JR西日本では,2025(令和7)年3月10日(月),吹田総合車両所京都支所所属の683系6000番代N01編成「安寧(あんねい)」が,車体装飾作業などを終え,宮原(操)から向日町(操)まで回送されました.
車体は奈良時代の宝物に見られる少し暗い赤色・黒みを帯びた赤紫色「蘇芳(すおう)色」と,生命の力強さを感じさせる「金色」をベースに,「楽園の陽光感」を表現した装飾がほどこされています.
シンボルマークには唐草文様(生命力を象徴する文様)が取り入れられたほか,奈良をイメージした「鹿」,「金魚」,「大和野菜」などがデザインされ,「MAHOROBA LIMITED EXPRESS」の文字が添えられています.
同編成は,今年2025年4月5日(土)以降の土曜,休日に,大阪・新大阪—奈良間で特急“まほろば”として運転されることとなっており,「すばらしい場所」を意味する古語を採り入れた列車名に加え,「安らかで無事であること,平穏であること」を意味する「安寧(あんねい)」を編成名とすることで,この世が安寧の楽園・平穏無事であることを願う想いが込められています.
写真:山崎にて 2025-3-10
投稿:志摩 敬