
▲新形急行用車両3000系のイメージ
阪神電気鉄道は,新形急行用車両「3000系」を導入すると発表した.
阪神電気鉄道開業120周年施策の一環として導入するもので,エクステリアカラーは,阪神の急行用車両として長年愛されてきた「赤胴車」のイメージを受け継ぐ「Re Vermilion(リ・バーミリオン)」とし,既存の急行用車両についても順次統一する.
「Re Vermilion」の名称には,「赤胴車」のバーミリオンに「再び」という意味を表す接頭語「Re」を加えることで,親しまれてきた「赤胴車」を継承し,期待に応え続ける車両になってほしいという思いが込められている.

▲車両コンセプト
車両コンセプトは「かける」で,「掛ける:たいせつがギュッと。(=さまざまな利用者に寄り添ったアイデアの掛合せ)」・「駆ける:急行用車両としての疾走感」・「翔ける:将来に向かってのさらなる飛躍」・「架ける:人と人、人と社会の架け橋」の4つの「かける」をデザイン・設計に反映することで,開業時から沿線住民に身近な存在として寄り添うことで培ってきた徹底的な顧客志向(阪神らしさ)を実現する.
着席保証ニーズの高まりを受け,3000系の6両(1編成)のうち1両で,阪神電気鉄道では初となる座席指定サービスを導入する.運行区間・料金などの詳細は後日発表される.
このほか,快適性・省エネ性に優れた電気式戸閉装置やインバータ式空調装置を阪神で初めて採用することで,ストレスフリーな車内環境を目指す.また,同期リラクタンスモータシステム「SynTRACS」を駆動システムに採用することで,消費電力を既存の8000系と比較して約60%削減する.
導入時期は2027(令和9)年春で,当初は1編成の運用を開始し,順次運用本数を増やす予定.
画像はすべて阪神電気鉄道ニュースリリースから