鉄道ファン2025年4月号(通巻768号)
『鉄道ファン』2025年4月号
2025年2月20日発売
定価1300円(税込)

JR貨物,鉄道用31フィートコンテナをリースにより導入

JR貨物,鉄道用31フィートコンテナをリースにより導入

JR貨物と芙蓉総合リースは,新たに増備する鉄道用31フィートコンテナ(49A形式)に関するリース契約を締結し,2025(令和7)年2月以降,同コンテナの使用を順次開始したと発表した.
 31フィートコンテナは,容積8.6立方メートル,外寸は長さ9410mm×幅2490mm×高さ2605mm,内寸は長さ9249mm×幅2350mm×高さ2237mmで,コンテナの妻側と両側面が開くウィングタイプとなっている.
 妻側一方開きと異なり,コンテナの両サイドからフォークリフトで荷物を簡単に積み込むことができ,荷役の場所を選ばないという利点がある.また,10トントラックとほぼ同等の積載容量を持つことから,輸送単位や荷役作業を変更することなくトラック輸送からスムーズに鉄道へのモーダルシフトを実現でき,顧客からの要望が強いコンテナとなっている.
 製作個数は60個で,東海道・山陽・鹿児島本線,東北・函館本線をはじめとした全国主要駅間で順次運用を開始している.
 新製にあたっては,2社と利用運送事業者で構成された協議会の事業が,国土交通省の「モーダルシフト加速化緊急対策事業」の認定を受けたことから,当該補助金が活用されている.これにより,新規の顧客や片道のみの輸送需要などに,より対応しやすい体制を整える.
 片道輸送の場合は,求貨求車システムを運営する3PL事業者と協業し回送コンテナの積荷化を図るスキームづくりを進めており,より多くの顧客に31フィートコンテナを効率的に利用できるよう取り組む.

写真:JR貨物ニュースリリースから

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