鉄道ファン2025年3月号(通巻767号)
『鉄道ファン』2025年3月号
2025年1月21日発売
定価1300円(税込)

阪急2000系,2月24日に営業運転を開始

阪急2000系,2月24日に営業運転を開始

阪急電鉄は,新形車両2000系について,2025(令和7)年2月24日(月休)から宝塚線で営業運転を開始すると発表した.
 開発コンセプトを「安心と快適,そして環境に配慮した新しい阪急スタイル」とし,外観は,マルーンとアイボリーの車体色および直線的なデザインを継承しながら,時代の先端を行く阪急電車のイメージにふさわしい「疾走感」を醸し出すため,前面の窓ガラスに曲線を取り入れた新しいデザインとしている.
 内装は,阪急車両の伝統を踏襲し,木目調の化粧板やゴールデンオリーブ色の座席を採用することで,落ち着いた車内環境を提供する.また,ロングシート端部の袖仕切りを半透明の素材に変更し,開放的な空間としている.
 先頭車両の車いすスペースを拡大し,つり手の高さを下げ,つり革の色を色覚の多様性にも配慮したものに変更するなど,バリアフリー設備を充実させる.
 このほか,省エネルギー性能・静音性に優れたインバータ式空調装置や空気清浄機を,阪急電鉄では初めて採用するほか,防犯カメラの設置や握り棒を増設するなど,より安心かつ快適な車内空間とする.また,最新の高効率な半導体素子を用いた制御装置(All-SiC MOS-FET VVVFインバータ制御装置)を採用することで,既存車両と比較して消費電力量を約60%削減する.

写真:阪急2000系阪急電鉄ニュースリリースから

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