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JR西日本,特急“まほろば”を3月15日から定期運行化
〜リニューアル車両「安寧」「悠久」を順次導入〜

JR西日本,特急“まほろば”を3月15日から定期運行化

JR西日本は,土休日に臨時列車として運行している特急“まほろば”について,2025(令和7)年3月15日(土)から定期運行を開始するとともに,同年4月から車両の内外装に奈良の魅力を表現したリニューアル車両で運行すると発表した.

 3月15日(土)以降も引き続き土休日の運行とし,上りは大阪9:58発→奈良10:57着,下りは奈良16:21発→大阪17:15着とする.いずれも途中,新大阪と法隆寺に停車し,全席普通車・指定席の3両編成で運転する.

JR西日本,特急“まほろば”を3月15日から定期運行化

▲リニューアル車両の第1編成「安寧」のエクステリアデザイン

 リニューアル車両は,車両の内外装に奈良の魅力を表現した2編成を導入する.2025(令和7)年4月5日(土)に導入される第1編成「安寧(あんねい)」は,あふれる生命感や豊穣をあらわした金色と,奈良時代に大陸から伝わった染料に由来し,当時の宝物にも多く見られる蘇芳色の車体カラーを採用する.
 蘇芳色から金色のグラデーションで,万物の安寧をあまねく照らす「楽園の陽光感」を車体に表現している.

JR西日本,特急“まほろば”を3月15日から定期運行化

▲リニューアル車両の第1編成「安寧」のインテリアデザイン

 車内は,あたたかみのある蘇芳色のシートに,奈良時代・平安時代に装飾として多く用いられた,空想上の花をかたどった宝相華文様をあしらうことで,安寧に包まれたまほろばに思いを馳せる,旅の空間を演出する.

JR西日本,特急“まほろば”を3月15日から定期運行化

▲リニューアル車両の第2編成「悠久」のエクステリアデザイン

 同年秋ごろに導入される第2編成「悠久(ゆうきゅう)」は,時の積み重ねにより,深みを帯びた仏像の経年変化を思わせる墨色と灰渋色の車体カラーを採用する.
 墨色から灰渋色のグラデーションで,「文化の万世(万葉)への継承」を車体に表現している.

JR西日本,特急“まほろば”を3月15日から定期運行化

▲リニューアル車両の第2編成「悠久」のインテリアデザイン

 共通のロゴマークは,唐草文様をモチーフとして,鹿や金魚,大和野菜など奈良らしい要素を組み込んだデザインとしている.また,車内Wi-Fiや,全席コンセント,荷物スペースを設置するほか,車椅子スペースを拡大する.
 デザインは,GKデザイン総研広島が監修する.詳しくは,特設WEBサイトに掲載されている.

画像はすべてJR西日本提供

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