
写真:JR北海道H100形量産車 加藤 勝撮影 苗穂運転所にて 2019-12-13(取材協力:JR北海道)
JR北海道は,2025(令和7)年3月15日(土)にダイヤ改正を実施すると発表した.
札幌・旭川—網走間においては,現行,利用の少ない日に運転を取りやめている旭川—網走間の特急“大雪”について,毎日運転の特別快速“大雪”とし,特急“オホーツク”とあわせてダイヤを見直す.特別快速“大雪”はH100形2両の全車自由席とし,旭川駅では特急“ライラック”と同一ホームで乗換えができるようにする.
特別快速“大雪”に使用するH100形については2025(令和7)年度以降,長距離移動の快適性向上のため,座席数の増加と座り心地の改善を行なう.あわせて特別快速“大雪”,特急“オホーツク”を利用しやすいダイヤに見直す.
特別快速“きたみ”は,運転区間を網走まで延長するとともに,北見—網走間は各駅停車とする.また,列車名を快速“きたみ”に変更する.朝の生田原発遠軽行き普通列車を網走始発(5:49発)とすることで,網走方面から北見・遠軽方面への通学列車を増発し,利便性向上を図る.

写真:JR北海道789系1000番代 編集部撮影 札幌運転所にて 2007-7-11(取材協力:JR北海道)
札幌—旭川間では,特急“カムイ29号”(札幌16:30発旭川行き)と“ライラック44号”(旭川21:00発札幌行き)を新規に設定する.利用状況にあわせて,現行の“ライラック2号”(旭川5:18発札幌行き),“カムイ47号”(札幌23:05発旭川行き)の運転を取りやめる.

写真:JR北海道キハ261系 加藤 勝撮影
札幌—釧路間では,特急“おおぞら7号”の停車駅のうち,追分・新夕張・池田・白糠駅を通過とし,札幌→帯広間は2時間21分,札幌→釧路間は3時間54分の最速達列車とすることで,釧路に18時前に到着できるようにする.これにより,特急“おおぞら5号”は新たに追分・新夕張に停車する.また,夜間の“おおぞら12号”と“とかち9号”は,利用状況にあわせてトマム駅の停車を取りやめる.
札幌—函館間では,函館行き特急“北斗2号”の停車駅のうち,伊達紋別・大沼公園・五稜郭駅を通過とし,所要時間を短縮する.これにより札幌—函館間が3時間29分となり,最速達列車となる.

写真:JR北海道H100形量産車 加藤 勝撮影 苗穂運転所にて 2019-12-13(取材協力:JR北海道)
普通列車については,石勝線(千歳—新夕張間)にH100形を投入する.これにより,キハ40系・キハ150形の12本すべてを置き換え,現行と比べて最大11分速達化する.富良野線では,利用の多い日中時間帯を中心に,富良野駅発着計8本の普通列車を1両から2両に変更する.利用状況にあわせて夜間の一部列車の運転を取りやめる.花咲線(根室本線)・釧網本線・函館本線(函館—森間)では,利用状況にあわせて早朝,夜間の一部列車の運転を取りやめる.
利用の少ない駅については,根室本線の東滝川・東根室,宗谷本線の雄信内・南幌延・抜海の計5駅を廃止する.あわせて,釧網本線の緑駅については,2025(令和7)年4月1日(火)から自治体による維持管理に移行する.
詳しくは,JR北海道ニュースリリースに掲載されている.
※写真はすべてイメージです.