JR西日本では,吹田総合車両所に入場していた吹田総合車両所森ノ宮支所所属の323系LS11編成(8両編成)が,2024(令和6)年12月10日(火),東海道本線で試運転を実施しました.同編成は今回,定期車両検査のほか,桜島方先頭のクモハ322-11に改造,ラッピングをほどこし,「JR WEST Parade Train」となりました.
「JR WEST Parade Train」は,大阪・関西万博の開催地を事業エリアとするJR西日本が,万博輸送を支える交通事業者としてイノベーション(革新・新機軸)の実験場「JR WEST LABO」など,デジタル技術を活用し,「いままでにない体験や空間の提供」に取り組み,将来に向けた基盤づくりの一環として企画されたものです.
車体のラッピングは,「オープンカーでパレードに参加するわくわく感」を表現し,贈り物のリボンが開き,中から楽しいものが出てくるイメージがデザインで,車内には映像コンテンツを表示するLEDパネルを客室上部全体に設置し,車外の景色をリアルタイムで投影,「オープンカーに乗っているような解放感」を演出するほか,拡張現実技術(Augmented Reality・AR技術)を使用し,「EXPO 2025 Design System」のストーリーに沿った演出も行なわれる予定です.
「JR WEST Parade Train」は今後,さらにもう1編成が改造,製作される予定となっています.
写真:長岡京—山崎間にて 2024-12-10
投稿:志摩 敬