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特集 新幹線最前線2025
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日立レール,ギリシャ初となる完全自動運転の都市鉄道システムを納入

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日立レール,ギリシャ初となる完全自動運転の都市鉄道システムを納入

日立製作所のグループ会社である日立レールは,ギリシャ共和国で初めてとなる自動運転システムを採用した鉄道車両を納入し,2024(令和6)年11月30日,同国テッサロニキで新路線となる最初の区間が開業したと発表した.
 開業区間は約9.6km・13駅で,路線は,ギリシャの国営企業であるElleniko Metro(エレニコ・メトロ社)が運営する.この路線の開業により,1日あたり56000台の自家用車の移動が鉄道に移行し,年間77000トンの二酸化炭素を削減すると試算されている.また,現行からさらに4.8km・5駅を建設する延伸計画もあり,完成すると市の中心部と空港を結ぶことになる.
 車両は1編成あたり4両(全長約51m),定員は450名で,イタリアの日立レールのレッジョ・カラブリア工場で製造された.開業時点では18編成を使用し,その後の追加契約によりさらに15編成が追加される予定.
 路線には,CBTCベースの信号システムが導入され,サービス能力を向上するとともに,列車をより短い間隔で安全に運行する.CBTCは,列車とインフラ間の無線通信を使用して,従来の信号よりも効率的かつ安全に鉄道システムを運用する近代的な都市信号システムで,プロジェクトでは,フランスや米国を含む日立レールのグローバルなCBTCの専門知識が活用されている.
 沿線のうち,ピレア地区における鉄道の建設工事においては,55000㎡の車両基地の建設を含め,同地域の遺跡を守るために細心の注意を払って行なわれ,古代ローマの都市の中心部を東西に貫く基幹道路である「デクマヌス・マクシムス」を含む重要な遺跡の発見があったとした.発見されたすべてのものは,駅内で一般公開される.

画像は日立製作所提供

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