JR東日本千葉支社は,君津市と千葉県に対し,久留里線のうち久留里—上総亀山間について,沿線地域の総合的な交通体系に関する議論を行なうため,協議の場(検討会議)の設置の検討を申入れしたと発表した.
2024(令和6)年10月21日(月)に開催された「第5回検討会議」において,「上総地区で提供されている交通サービスは,当該地区の移動需要に適していないこと」と「当該地区での移動需要を考慮すると,自動車中心の交通体系への移行により,より利便性の高い地域公共交通が実現すること」という検討結果が示された.
この結果を受け,JR東日本千葉支社は上総地区にとって望ましい交通体系について,慎重かつ速やかに検討を進め,JR東日本千葉支社は久留里線(久留里—上総亀山間)の鉄道を,バスなどを中心とした新たな交通体系へのモードチェンジを図ることが必要であるという結果に至った.
同支社では,これまで地域の交通を担ってきた経緯を踏まえ,より利便性の高い新たな交通体系の実現を考えており,具体的な内容については,今後,君津市と協議する.また,デジタル技術などを活用し,2次交通を含めた経路案内や観光情報の提供などを通じ,さらなる利便性の向上を目指す.
また,これまでもイベント列車の運行や地域とともに「駅からハイキング」の開催などに取り組んできており,「今後も,君津市の意向も踏まえながら,上総地区の魅力の情報発信や地域活性化の取組を継続的に実施し,地域住民と連携しながら,積極的な地域振興に努める」としている.
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