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南海電鉄,鉄道事業を2026年4月を目途に分社化へ

南海50000系「ラピート」

写真:南海50000系「ラピート」  松ノ浜にて  2016-5-22  撮影:百々貴俊

南海電気鉄道は,2024(令和6)年10月30日(水)開催の取締役会において,2026(令和8)年4月を目途に鉄道事業を分社化すべく,その準備を開始することを決議したと発表した.

 南海グループは,大阪・なんばを拠点とし,南大阪・和歌山エリアを中心に,鉄道やバス等の公共交通サービスの提供からオフィス・住宅の開発,ショッピングセンターの経営まで多彩な事業を展開する「総合生活企業」として,地域の発展を支え,地域とともに成長してきた.
 近年では,将来にわたってステークホルダーからの信頼と期待に応え続けていくため,グループのあるべき姿として「2050年の企業像」を策定し,その実現に向け,鉄道や不動産といった既存コア事業の強化と,鉄道・不動産に続く第3の事業の柱の創造に取り組んでいる.

南海電気鉄道 8300系

写真:南海電気鉄道8300系  松本洋一撮影  住ノ江検車区にて  2015-9-2(取材協力:南海電気鉄道)

 鉄道事業は,これまで築き上げてきた安全・安心な輸送サービスを将来にわたりサステナブルに提供し続けていくことを目指しており,不動産事業は,グループの今後の成長をけん引する原動力として,飛躍的な成長の実現を目指す.これらの事業戦略をよりスピード感をもって進めるためには,分社化によって,それぞれの事業特性に応じた実行体制を持つ強靭な組織に改革していくことが必要と判断した.
 今回の分社化を通じて,鉄道事業は経営の機動性強化と意思決定のスピード向上を図り,働き方改革やテクノロジーの活用などの運営の改革と,サステナブル投資の着実な実行によって,持続的な成長の実現に取り組む.

南海電鉄,鉄道事業を2026年4月を目途に分社化へ

▲分社化後の体制(2026年4月予定)

 また,会社分割後の南海電気鉄道は,不動産事業の業容拡大・競争力強化と第3の事業の柱の創造に注力するとしている.
 なお,会社分割による鉄道事業の分社化は,2025(令和7)年6月に開催予定の定時株主総会決議による承認と,必要に応じ所管官公庁の許認可が得られることを条件として実施する予定.詳細については,決まり次第あらためて発表される.

一部画像は南海電気鉄道ニュースリリースから

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