阪急電鉄と日立製作所は,阪急電鉄の座席指定サービス「PRiVACE(プライベース)」用車両(2300系2350形)が,2024(令和6)年度グッドデザイン賞を受賞したと発表した.
2024(令和6)年7月から運行を開始した座席指定サービス「PRiVACE」は,コンセプトである「日常の“移動時間”を,プライベートな空間で過ごす“自分時間”へ」を実現するため,阪急らしさを表現することに加えて,プライベート感と快適性を兼ね備えた上質な空間づくりを目指した.
外装では,阪急電車の特徴であるマルーンカラーや屋根上のアイボリー塗装,シルバーの窓枠を継承しながら,車体にゴールドのラインを施すことにより,一般車両と異なる特別感を表現している.また,内装については,阪急電車の伝統ともいえるゴールデンオリーブ色の座席生地や木目調の壁面素材を採用しつつ,座席はゆったりとくつろげる形状・配置とし,座り心地を追求している.
さらに,周囲の視線が気にならない座席頭部側面の形状や大きめのパーテーション,座席1列ごとに配置した窓など,「プライベートな空間」を感じられるよう細部にまでこだわっている.
今回の受賞では,阪急らしさにこだわりながら上質感を高めたことや,快適性とプライベート感の両立を実現したことが評価された.