名古屋市交通局は,市営地下鉄東山線 池下—覚王山間の「覚王山ずい道」が,公益社団法人土木学会から「選奨土木遺産」に認定されたと発表した.
「覚王山ずい道」は,シールド延長が上り線356.7m,下り線387.8mで,国内初の都市部における開放形の手掘り式シールド工法(コンクリート製/セグメント外径:6400mm)により,1960(昭和35)年から1962(昭和37)年にかけて建設された.これは,その後の地下鉄建設など都市部におけるシールド工法発展の基礎となった.
土木学会選奨土木遺産の認定制度は,土木遺産の顕彰を通じて歴史的土木構造物の保存に資することを目的として,2000(平成12)年に創設された.
社会へのアピールや土木技術者へのアピール,まちづくりへの活用などを促すことを目的に,原則として竣工後50年を経過した近代土木遺産を対象として認定される.
写真はいずれも名古屋市交通局の報道発表資料 から